我が国は、2050年までに温室年効果ガスの排出実質ゼロを目指す「2050年カーボンニュートラル」宣言を行いました。 その対策として、省エネルギーの促進、再生可能エネルギーの普及などを進めていますが、火力発電所や工場などからのCO2削減も極めて重要となります。 老朽化した石炭火力発電所の廃止など、発電効率の向上はその有効な手段ですが、本格的な対策として、CO2の分離・回収・貯留(CCS)の実現が不可欠です。 このCCSを本格的に普及させるには、安全かつ大規模で経済的なCO2地中貯留技術が必要となります。そのため、二酸化炭素地中貯留技術研究組合では、2016年の発足以来、参加機関・企業が保有する専門技術を集結し、関連する研究開発を進め、マイクロバブルCO2圧入技術、光ファイバー計測技術など、多くの成果を挙げてきました。 今後は、海外と連携した大規模な実証試験を行うとともに、経済性評価を含めた貯留層の有効利用技術の開発、さらには社会受容性向上のための調査・研究などを通して、CCSの社会実装の実現に貢献して参ります。 |
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